1.スタッフブログ
2013年4月18日 木曜日
4月 Terra小屋
4月17日(水)、寺西歯科医院セミナールームにて今年度第一回目のTerra小屋(勉強会)が開かれた。
今回の発表者は森山広之先生、平野直樹君、小林正直君の3名であった。
森山先生はインプラントによる全顎的な機能回復の症例だった。上顎前突ケースの非常に難しい症例であったが、うまくまとめていて技術の向上が見て取れる治療内容であった。しかし、肝心の診査・診断で至らないところがありファイナルに影響を与えていたと感じた。経験豊富な森山先生だけに少々残念であった。予後も含めて経過を追ってほしい。
(発表中の森山先生)
平野君は前歯部の補綴方法、歯冠形態の与え方に関する発表であった。いろいろ試みるのはいいが、少し空回りしているところもあったように見受けられた。次回も頑張ってもらいたい。
(発表中の平野君)
小林君は「 FULL MOUTH RECONSTRUCTION マテリアルを考える」というタイトルで発表した。インプラント上部構造にハイブリッドレジンで歯冠を製作した症例を提示していた。上顎にジルコニアの咬合面を付与していたため下顎の咬合面をハイブリッドでとうい考え方のようだが、個人的にはあまり賛同できない。あまり複雑な方法をとってもいいことはないような気がする。是非、経過を聞きたいところである。
(発表中の小林君)
平野君と小林君は5月の赤坂会例会でも発表することになっている。頑張ってもらいたい。
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2013年4月9日 火曜日
歯科臨床の夢を求めて~世界基準を知ろう~
4月7日(日)、大和ハウス東京ビル2階にて「歯科臨床の夢を求めて~世界基準を知ろう~」と題した講演会が開かれた。
講演ではには寺西邦彦先生、神保良先生、ヒューゴ・デブルイン教授が登壇された。
(ヒューゴ教授)
ベルギーゲント大学のヒューゴ・デブルイン教授はイミィデーエートローディング・抜歯即時埋入・インプラント周囲炎について講演された。ヒューゴ教授は欧米でも屈指のリサーチャーであり、知己に富んだ臨床の数々を披露してくれた。印象としては臨床の高みを知るというよりは深さを教えられたといった感じであろう。今後とも我々の指針となるべき研究をご教授願いたい。
(赤坂会顧問の寺西先生)
また、講演に先立って4月6日(土)にデンツプライIH研修室にて歯科臨床の夢を求めて~ディスカッションの部~が開催された。これはヒューゴ教授、寺西先生をコメンテーターとして迎え、我々赤坂会とIORのメンバーが症例発表を行うものであった。私も赤坂会のメンバーとして「Functional rehabilitation by implant for jaws with advanced bone resorption」というタイトルで発表させていただいた。短い時間ではあったが、ヒューゴ教授、寺西先生から直接コメントをいただき大変有意義であった。
(デスカッションの部では私も発表させていただいた)
さて、来週は韓国・慶州においてWCUPS2013が開催される。私も招待演者として発表することになっている。精一杯務めてきたい。
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2013年3月20日 水曜日
桜 2013
今日、家族で小石川植物園へお花見にいってきました。
今年は例年よりもかなり開花が早いようです。まだ、五分咲きといった感じでしたが、十分堪能できました。
(五分咲きくらいでした)
このままいくと週末が見頃のようですね。週末は韓国でインプラントミーティングに出席する予定なのでちょっと残念です。
(しだれ桜もきれいでした)
小石川植物園の正式名称は東京大学大学院理学系研究科附属植物園です。五代将軍徳川綱吉の下屋敷で白山御殿があったところで、後に幕府の薬草園になったそうです。また、八代将軍徳川吉宗の時代に設けられた庶民のための無料の病気治療施設「小石川養生所」があった場所で、いまでも井戸だけが残っています。
(きれいなピンク色です)
桜はソメイヨシノばかりではなく、太白やヤマザクラ、里桜など様々種類がみられます。園内は飲酒禁止なので静かに花見をすることができました。今日は気温も20℃くらいまであがり清々しい感じでした。
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2013年3月15日 金曜日
3月 Terra小屋
3月13日(水)、寺西歯科医院内セミナールームにてTerra小屋(勉強会)が開かれた。
今回は加部先生と雫田先生の2名が発表した。加部先生は「臼歯部咬合支持喪失による、咬合高径低下および前歯部軽度フレアーアウト症例に対する包括的治療(治療途中)」というタイトルの発表であった。全顎的な治療が必要な症例に対して様々なテクニックを用い回復を試みていた。先生の持てる知識や技術を総動員して治療にあたっていたようであったが、治療が有機的に結びついているようには見えず、その場しのぎで治療をこなしているように感じた。なぜそれを行うのかをもっと深く考え実践してもらいたい。それには診査・診断時から深く考察しなければ導きだせない。今回の反省を踏まえてレベルアップしてもらいたい。
(トップバッターは加部先生。)
雫田先生はオーバーデンチャーの症例であった。総義歯(オーバーデンチャー)の製作は初めてということもあり手探りの治療であったことがうかがえた。しかし、寺西先生のお言葉にもあったように最初だからこそ慎重にステップを端折らず治療を進めなければならない。雫田先生と担当技工士の関君も総義歯に関してはかなり勉強すべきところが多いようにみえた。あやふやな知識・技術の融合は決していいものは生み出さないことを心してほしい。
(2番目は雫田先生。)
今回の発表の2名は今後赤坂会を引っ張っていく有望な若手なので厳しい意見もでたと思うが、今後の糧として飛躍してもらいたい。
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2013年2月9日 土曜日
スタディーグループ赤坂会第3回例会
2月3日(日)、東京国際フォーラムにてスタディーグループ赤坂会第3回例会が開催された。
今回は「包括的歯科診療を再考する」というテーマで行われた。
(寺西先生の挨拶から始まった)
まず午前中の基調講演として殿塚量平先生(とのつか歯科)にご講演いただいた。タイトルは「天然歯の保存と、新たな挑戦」で歯周治療の基本からインプラントの骨造成というアドバンスな内容までわかりやすく解説していただいた。その洗練された臨床に皆、引き込まれていた。また、顎関節の診断や歯牙移植の臨床ケースなど惜しみなく披露していただいた。今後、機会があれば是非、再度ご教示願いたいと思っている。大変素晴らしい講演であった。
(殿塚先生による基調講演)
午後からは4名の会員発表があった。
順番に加部晶也 先生(内田歯科医院)、雫田義和 先生(岩本町デンタルクリニック)、小林太郎 先生(コバヤシデンタルクリニック)、林以庸 先生(富沢歯科医院)が症例発表を行った。皆、緊張していたようだったが、素晴らしい発表をしてくれた。年々、若手会員のプレゼン能力が上がってきているのには驚かされる。もちろんまだまだ未熟なところはあるが、ディスカッションに耐えうる内容であった。今後も若手の飛躍に期待したい。
(会員発表する小林先生)
私は林以庸 先生の座長をさせていただいた。林先生は昨年の赤坂会合宿の発表でゴールドメダルを獲得した。その名に恥じない素晴らしい発表であった。今後さらに精進し上を目指してもらいたい。
(会員発表する林先生)
また、例会終了後には恒例の懇親会で大いに盛り上がった。今回は古くからのメンバーである田中徹先生の還暦のお祝いをさせていただいた。今後も我々を優しく、厳しく指導していただきたい。
(会を代表して山口さんから田中先生へ花束贈呈)
今年度(2012年度)もこれで赤坂会の例会は終了した。中身の濃い一年であったが、2013年度も早速4月6,7日にDr.Hugo De Bruynを招いてスタディーグループI.O.R.とのジョイントミーティングが開催される。初めての試みであるが、是非、成功させたいと思っている。
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