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2011年2月14日 月曜日
日本顎咬合学会 九州沖縄支部 認定教育研修会
2月13日(日)に日本顎咬合学会 九州沖縄支部 認定教育研修会に参加してきました。
当日は晴れていましたが、気温は上がらず結構寒かったですよ。沖縄ということで暑いくらいかなと予想していましたが、ちょっと残念でした。
会場は浦添市にある沖縄県歯科医師会館で行われ50名以上の方々が参加され、こちらは熱気があふれていました。
この会では昨年2月に私が『咬合採得をマスターしよう~まずは咬合診査から~』というタイトルで講演させていただき、今年は私の師匠である寺西邦彦先生が『日常臨床における治療顎位を考える』-リマウントの再考-というタイトルで講演されました。
(講演中の寺西邦彦先生)
寺西先生のお話は何度もお聴きしていますが、新しい症例も加わりまたまた勉強になりました。
咬合(咬み合わせ)のはなしというと難し理屈を並べる先生もいますが、寺西先生の講義はとてもわかりやすく臨床に即しているので何度聴いてもためになります。
来年はシリーズ第3弾で寺西先生と私の2人で講演させていただく予定です。気合を入れて準備したいと思っております。
今回も企画していただいたのは沖縄の金城清一郎先生です。
(左から宮國先生、筆者、寺西先生、金城先生、米須先生)
金城先生は沖縄でClub WESPICというスタディーグループを主催されている方でいつもお世話になっています。
例年、7月に私の所属しているスタディーグループ赤坂会とジョイントミーティング(合同症例検討会)を行っていて、今年で8回目になります。今年もしっかり企画を練って有意義なミーティングにしたいですね。
今回の懇親会には歯科医師会の講演で沖縄にいらっしゃっていた榊 恭範先生ともご一緒させていただきました。
先生とは5年前に新潟再生歯学研究会の記念講演でともに講演させていただいて以来ですが、寺西先生とはよく食事をされるそうです。いろいろ教えていただきとても勉強になりました。
今後、榊先生のスタディーグループとも交流することをお約束してきました。楽しみです!
さて、今週は水曜日に先日の赤坂会例会の反省会があります。
しっかり皆で話し合って次にいかしていきたいと思います。
投稿者 北大塚歯科 | 記事URL
2011年2月8日 火曜日
2月スタディーグループ赤坂会例会
2月6日(日)にスタディーグループ赤坂会の例会(勉強会)がありました。
東京国際フォーラムの会議室に70名ほどが集まって行われました。
(会長の吉田拓志先生の挨拶)
今回の例会のタイトルは「次世代を担う赤坂会会員による症例検討会」です。
簡単に言うと若手の発表会といったところでしょうか。
どこの勉強会にもいえることですが、なかなか若い会員が育ってこない、発表できる人材がいないという状況になっているようです。
私たちの会でもここ数年そのような傾向になりつつあったので、様々のアプローチをしていこうということで今回の企画になりました。
(顧問の寺西邦彦先生のお話)
発表者は雫田義和先生、三浦利之先生、関克哉君、高田貴虎先生そして先輩ドクターを代表して藤田大樹先生が務めました。
以前のブログでも触れましたが、私は三浦先生と藤田先生の発表の座長をいたしました。
三浦先生は「上下総義歯にて咬合と審美性を回復したケース~ブランチング・テクニックをつかって~」という演題の発表です。
はじめての例会での発表ということもありとても緊張している様子でしたが内容はしっかりしていたと思います。発表の症例は三浦先生が『寺西邦彦総義歯セミナー』で学びながらこつこつと治療をすすめていったもので、当時、私もセミナーにインストラクターとして参加していたので、記憶がよみがえってきて感慨深く拝見しました。
ほかの演者も気合が入ったプレゼンテーションでこれからを期待させてくれるような内容でした。(赤坂会ホームページでも報告があります。)
私も負けずに頑張りたいと思います!
例会終了後は恒例の懇親会で締めました。同じ考えを共有する仲間たちと酌み交わすのはやはりいいものですね。
さて、今週末は沖縄に乗り込んで日本顎咬合学会九州沖縄支部認定研修会のお手伝いをしてまいります。
昨年は私がベーシックな部分を講義してきましたが、今年は私の師匠である寺西邦彦先生がアドバンスな内容の講義をなさる予定です。楽しみです。
沖縄のご報告は来週したいと思います。
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2011年1月25日 火曜日
入れ歯のはなし①
こんにちは。
もうすぐ2月です。花粉症の私としては徐々にツライ季節が近づいてきてブルーになります。
さて今日は入れ歯について書いてみたいと思います。
患者様のなかには入れ歯のことで悩んでいる方や疑問に思っている方がたくさんいらっしゃるようで、インターネットでも部分入れ歯や部分義歯などのキーワードが結構多く検索されているようです。
先日、歯科専門誌の出版社から「義歯とインプラント」についての原稿依頼がありました。患者様のみならず歯科医師サイドからも要求があることを再認識しました。
今回は入れ歯のなかでも部分入れ歯について話してみましょう。
なかなか使いやすい入れ歯を作ってくれる歯科医院にめぐり合うのは難しいと思っていらっしゃる方が多いかもしれません。
ここで専門的なことを述べてもわかりにくいと思いますので、使いやすい部分入れ歯を作るためのポイントを整理してみましょう。
担当の先生に「歯を抜いて傷口が治ったら型をとりましょう」と言われたら‥
ほかの虫歯は治しましたか?歯周病の治療もしましたか?咬み合わせに問題はありませんか?
これらは部分入れ歯の処置に限ったことではないのでしっかり診てもらいましょう。
続いて入れ歯の設計についてもきいてみましょう。部分入れ歯をしっかり作っているドクターでしたらわかりやすく説明してくれるでしょう。もちろん専門的なことはまかせたほうが良いと思います。
写真にあるように近代的な部分入れ歯は残っている歯に何らかの工夫を施して治療していきます。そのほうが安定して使いやすくなります。
当医院の部分入れ歯はすべてこのような工夫をして処置しています。
ですから残っている歯がすぐにダメになってしまうと入れ歯も使いづらくなってしまうのでその見極めがとても重要です。そこが私たちの診断力ですね。
部分入れ歯本体は金属フレームでできたものをお勧めします。
強度もあり薄くできるのですっきり仕上げられます。
お口の中に装着するとこんな感じです。
ちょっと複雑にみえるかもしれませんが、装置ひとつひとつに意味があるので省けないものもあります。気になる部位は担当の先生に相談しましょう。
長く使える入れ歯はきちんと手間をかけて作る必要があります。
患者様のなかには部分入れ歯は総入れ歯への移行期のように感じている方もいらっしぃますが、しっかり治療することでできるだけ長くご自分の歯を使っていくことも夢ではありません。
是非、前向きに治療されることをお勧めします。
当医院では機能アップのために部分入れ歯や総入れ歯に少数のインプラントを応用することもあります。
インプラントに関してはまた次の機会にお話しましょう。
今日はこの辺で失礼いたします。
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2011年1月20日 木曜日
1月勉強会 TERRA小屋
昨日19:00から1月のTERRA小屋が開催されました。
TERRA小屋とはスタディーグループ赤坂会の分会で月に1度の勉強会です。
歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士20名~30名ほどが参加しています。
毎回厳しい質問が飛び交う熱い勉強会です。
昨日は3名の会員が発表しました(野寺先生、百瀬君、平野君)。
そのうちの一人は大学の1期後輩で銀座で矯正歯科専門で開業している野寺義典先生(銀座アベニュー矯正歯科)でした。
(写真は発表中の野寺先生です。)
インプラント治療を伴った矯正処置の発表をされました。
まじめな野寺先生らしいまとまったすばらしい発表で、矯正処置に関しては良いフィニッシュだったと感じました。
まだたくさん発表予定の症例があるそうなので今後も楽しみです。
ディスカッションではインプラント・矯正ともにCT撮影・診断の重要性も話題になっていました。
当医院ではCTは常設していませんが、メディカルスキャニング等に依頼撮影を行い診断に活用しています。
将来的には医院に常設して活用できたらいいですね。
またTERRA小屋の前には秋田からいらした三浦利之先生(とし歯科クリニック)とお会いして、2月のスタディーグループ赤坂会例会で発表する症例を拝見してアドバイスさせていただきました。
三浦先生は毎月秋田からいらっしゃって勉強会に参加している熱心な先生で、私が三浦先生の発表で座長をすることになっています。
はじめての発表で今から緊張しているようですが、無事やり遂げてほしいと思っています。
当日の模様は後日ブログにてご報告いたします。
今年もとうとう勉強会がはじまりました。
ほかのメンバーに負けないように今年も熱く頑張ります!
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2011年1月14日 金曜日
ホワイトニングとオールセラミッククラウン①
今日はホワイトニングとオールセラミッククラウンについて書いてみましょう。
ホワイトニングに関してはインターネットで検索するとかなり詳しいことまででてきます。
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの二通りの方法があるのはご存知の方も多いのではないでしょうか。
当医院ではホームホワイトニング、オフィスホワイトニングともにアメリカ製のオパールエッセンスやナイトホワイトを使用しております。
最近は国産メーカーであるジーシーからティオンなども発売され評判も上々のようです。
ホワイトニング剤は特徴を理解して適切に使用すれば、どのメーカーのものでも良い効果が得られると考えています。
しかし、患者様のなかにはどんな状態でも白くなるとお考えの方も多いのではないでしょうか?
まず、虫歯はホワイトニング前に治しておきましょう。
古い詰め物は白くならないので再治療が必要です。
その他歯の状態や咬み合わせなど事前に検査して必要な処置をいっしょにすると良いでしょう。
その時に大きな虫歯の治療やかぶせ物をしなければならなくなったときにラミネートベニアやオールセラミッククラウンが治療方法として考えられます。
セラミックと一言でいってもいろいろな種類があります。
近頃、よく使われるのがジルコニアという材質を使ったオールセラミッククラウンです。
ジルコニア(酸化ジルコニウム)とは人工ダイヤモンドと同元素をもつ素材で強度があって審美的に優れているといわれています。
写真をみると一目了然ですね。
(3M社患者説明用資料より引用)
上が従来のメタルボンドとかセラモメタルクラウンと呼ばれるものです。下はジルコニアオールセラミッククラウンです。
オールセラミッククラウンですと光の通り具合が天然歯と同じように治療できます。
ホワイトニングを始める時にはこのようにかぶせ物の材質についても検討しておくとよいでしょう。
ジルコニアはインプラント修復にも応用されています。
また次の機会にお話したいと思います。それでは失礼いたします。
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